2019年9月17日火曜日

初秋の加古川にて彼岸花を愛でる

彼岸花は口に苦し


彼岸花を見るために、兵庫県加古川市の浄土真宗のお寺、円照寺に行ってきた。
ここは季節毎に色んな花が咲く、通称『花のお寺』である。

事前にネットで予備知識を得るべく調べていたのだが、今年は彼岸花を見たというブログ等にお目にかかることはなかった。
現地に行ってみて、その理由がわかった。




彼岸花の数が少ないのだ。
円照寺の掲示板によると零年の1/10程度らしい。
うーむ、残念。

お寺の住職にお話を伺うことができたので事情を説明するとこういうことらしい。

彼岸花の葉を切ってしまったがために、十分な養分を蓄えられなかった彼岸花は今年の開花本数が激減したのだそうだ。

そもそも彼岸花に葉があることに私は驚いた。
調べてみると彼岸花は花が枯れた後に葉が出てくるらしい。
そして葉は枯れずに冬を越し、晩春に枯れるのだそうだ。
秋から冬を経て春に至るまで光合成によって彼岸花は根に養分を蓄えていたのだ。

ちなみに彼岸花は球根が地下に付いている。
不稔性の彼岸花は球根で増えるのだ。
恐らく光合成によってその球根が太ることで秋に立派な花を咲かせるのだと思われる。

理屈はこれくらいにして、貴重な花の写真をご覧いただこう。




これはよく見かける赤色の彼岸花である。
不稔性で種はできない。





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黄色の彼岸花である。
境内で群生している。




白色の彼岸花である。
これについて住職から興味深い話が聞けた。

「元々赤と黄の彼岸花は植えていたけど、白い彼岸花は植えたことはない」

そう、こちらの白い彼岸花は赤と黄の彼岸花の交雑種なのだ。
一般的に赤い彼岸花は種ができないと言われているが、これはヒガンバナと言われる種で、種ができるのがコヒガンバナという種なのだ。


今年はその姿を見られなかったピンクの彼岸花は何と何を掛け合わせてできたのか、興味深いところだ。

※ 今年、青色の彼岸花をお庭に植えられたそうである。
来年花が咲くことを楽しみにしている。

今回はこれにて〆。

円照寺はこちら→兵庫県加古川市志方町廣尾1029

お寺の付近は道が狭いので通行に注意。

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